日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
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【要求書】スマートメーターに係る要求書(2019年2月19日)

2019年2月19日

東京電力パワーグリッド株式会社
代表取締役社長 金子 禎則 殿

スマートメーターに係る要求書

 

 平素より送配電網の維持管理にご尽力いただき、ありがとうございます。

 御社による広報文、および報道によりますと、東光東芝メーターシステムズ(以下「東光東芝」と言います。)製のスマートメーターの不良品による火災が、これまで判明しているだけでも16件発生しています。東光東芝製の不良スマートメーターは、御社管轄エリア内に約9万個設置され、すべてを交換するのに今年12月末までかかるとのことです。

 対象の家庭などは、出火するかもしれないメーターが設置されているという状態を、最長で1年間も受忍しなければならないという過酷な境遇にあります。

 しかし、話はそれだけに留まりません。

 上記の製品不良を原因とした火災とは別に、スマートメーターの施工不良による出火が、これまで判明しているだけでも7件発生しています。これら7件はすべて異なる作業員によって設置され、御社はこれらの施工に関わった7人がこれまで設置したスマートメーター3万個の10%に当たる約3000個を含む、約8200個のスマートメーターを対象に、施工不良がないか抜き取り調査をするとのことです。

 しかし、抜き取り調査の対象とならなかったメーターから出火する恐れが否定できないことは、言うまでもありません。

 施工不良による火災は、当然のことながら、メーターのメーカーや機種にかかわらず発生する恐れがあります。

 スマートメーターから出火する火災により人命や財産に危害が加わる恐れのある状態を、一刻も早く解消する責務を御社は負っているものと考えます。

 そこで、以下の通り要求します。

1.スマートメーターの新規設置を中止してください。そして、すべての不良スマートメーターを今年12月末までではなく一刻も早く撤去すること、および、設置済みスマートメーターの全数調査を行うこととし、御社および関連会社の人的資源を、それらの作業へ最優先して振り向けてください。

2.電力計の交換の際、スマートメーターではなくアナログメーターへの交換を要求する消費者については、その要求に応じてください。

 上記要求について、お目にかかって回答をいただきたく、お願いいたします。

 

提出者(五十音順)
電磁波問題市民研究会 代表 野村修身
特定非営利活動法人日本消費者連盟 共同代表 天笠啓祐、大野和興

賛同者(五十音順)
アナログメーターの存続を望む会 代表 東麻衣子
小樽・子どもの環境を考える親の会 代表 神聡子
清瀬・憲法九条を守る会 代表 福田緑
CS憩いの仲間~化学物質過敏症本人とその家族のための情報交換会~ 代表 青山和子
CS和の会~化学物質過敏症の仲間たち~ 代表 猿渡温美
特定非営利活動法人市民科学研究室 代表理事 上田昌文
電気代一時不払いプロジェクト 共同世話人 戸山灰、大畑豊
電磁波問題を考える多摩の会 共同代表 新美雅朗 和田幸子