日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

消費者リポート 1531号 2013.04.07

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▶原子力規制員会が「原発事故対応施設 5年猶予」を認めるとか。関西電力と九州電力の電気料金値上げ問題(本号も詳細に報告していますよ〜)で「原発再稼働」が前提になっていること、7月の衆議院選挙後に自民党政権が原発推進大巻き返しキャンペーンを打ち出してくることなどなどを考え合わせると、原子力規制員会の独立性への疑問がどーしても払拭できません。▶委員の選定のときから「利益相反」が問題になりましたが、当時の民主党政府は「専門性をもった人でなければならない以上、しょーがない」と言って押し切りました。でも、そもそも、学会や業界で「専門家」として認められるポストに就こうと思えば、原子力村に逆らうことはできないわけですから(逆らったとたん、パワハラやアカハラに遭って排除)、今いる「専門家」はみんな多かれ少なかれ原子力村の人か、そうでなくとも原子力村に逆らわなかった事なかれ主義の人ということです。そんな「専門家」たちが私たち市民の口を塞いで、さまざまな意思決定に「正統性(legitimacy)」を与えているのがいまの世界。原発然り、遺伝子組み換え作物然り、不要・過剰医療然り(本号p.3, 4-5, 6の各記事参照)…。これって、かつて宗教が果たしていた政治的役割とおんなじなんですね。▶そういう意味で、原子力やエネルギーの「専門家」ではなく、いろんな分野の委員から成る「倫理委員会」の意見にもとづいて「脱原発」を決めたドイツはスゴイ!(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news 4月20日 国際シンポジウムを開きます!:EUや韓国に学ぼう——消費者のための食品表示
    2・news file 電気料金値上げ問題から考える——公共料金決定に消費者の意見を反映させるために
    3・news file 歯科条例・ガイドラインで進められるフッ素応用——フッ化物の比較試験から注目される有害性
    4・focus 関西での「こども健康相談会」から学んだ福島からの避難親子の安心と健康にいま必要なこと
    6・landscape 3ワクチン定期接種化に疑問!——注意を呼びかけます
    6・連載 化学物質の基礎知識②:わかり始めた環境ホルモンの毒性
    7・column 否定できない小児甲状腺がん多発
    8・hot news 「語る会―聞く会」で出会ってほしい:一緒に植え育てたお米“まけるまい!”