以前から指摘されてきたことですが、あらためてエアコンの省エネ性能表示の不当性が明らかになってきました。
報道によると、消費者庁は2011年7月20 日、エアコンメーカー11社に対し、各社製品の省エネ性能が、消費者が通常知り得ない操作によるエアコン能力試験で算出されたものだとして、該当する製品の型番と正しいデータの公表を求めました。
今回データ公開を求められたのはコロナ、三洋電機、シャープ、ダイキン工業、長府製作所、東芝ホームアプライアンス、パナソニック、日立アプライアンス、富士通ゼネラル、三菱重工業、三菱電機。エアコンの消費電力は、冷房機能が一定の場合、風量が強まると小さくなるため、「爆風モード測定」とも呼ばれる強い風量で測定した数値を表示していたということです。市民団体の「気候ネットワーク」や「ヒートポンプ問題連絡会」などが以前から追及してきた問題で、消費者庁が11年3月から7月にかけてメーカーを対象に実施したヒアリングでわかったといいます。
(11年8月1日付『ニッポン消費者新聞』より まとめ 伊藤書佳)