日本消費者連盟 | すこやかないのちを未来へ

【運営委員ブログ】日本の農業の未来は?(2020年8月6日)

 

毎年、この時期になると憂鬱な気持ちになります。イネのカメムシ防除のための農薬空中散布が行われるのが今の時期なのです。農業従事者が減っていく中で、省力化のために空中散布に頼らざるを得ない一面があることが、農村に住んで数年経って見えてきました。勢いよく生える草に対応しきれないために、使いたくないけれど除草剤に頼ってしまうという年配の方も大勢います。

私が住んでいる町だけでなく、近隣の市町村でも、若い人が大都市に出てしまい、農業に従事している方の主力は70~80歳代というのが現状です。人手が足りないために、耕作放棄地も年々増加しており、田畑は荒れ、里山の整備もされなくなって、サル、シカ、イノシシなどの獣害も増え、獣害の被害にあうと農作物を作ることを諦め……と、本当に悪のスパイラル。

 都会の住民は、食べ物はコンビニ、スーパーに行けばいつでも手に入ると考えている人が大半だと思いますが、新型コロナや気候変動の影響を受け、今後は日本に食料を輸出する国も激減するかもしれません。その時、食料自給率がたったの37%しかない日本はいったいどうなるのだろうかと、本当に気がかりです。人間が「密飼い」状態になっている大都会と人口流出で疲弊している地方。コロナがきっかけで、この国の偏った人工分布がまともになることを願うばかりです。

(松野亮子)