日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

【質問状】衆議院選挙に向けた公開質問状

 

日本消費者連盟は2021年10月末に予定されている衆議院議員選挙に向け、9政党(自由民主党、立憲民主党、公明党、日本維新の会、日本共産党、国民民主党、社会民主党、NHKと裁判してる党弁護士法72条違反、れいわ新選組)に公開質問状を送りました

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2021日消連第5号
2021年10月6日

政策担当者様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 大野 和興
共同代表 纐纈美千世

 

公開質問状

私たち日本消費者連盟は1969年創立の消費者団体です。創立以来、「すこやかないのちを未来につなぐ」をモットーに食の安全や環境、平和を守るために活動しています。
さて、このたび行われる衆議院議員総選挙に際し、投票の参考にすべく、私たちのくらしに関わる諸問題について以下、質問します。貴党の見解をお聞かせいただきたくお願い申し上げます。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答は10月20日までにお願いいたします。ご回答は当団体のホームページやSNSで公表いたします。

■食の安全に関する質問

(質問1)2020年12月に日本初となるゲノム編集食品、高GABAトマトの届け出が受理され、2021年9月にはゲノム編集マダイの届け出も受理されました。日本では現在、ゲノム編集食品には、食べものとしての安全審査もなく、環境影響評価もなく、食品への表示義務もないため、消費者だけでなく生産者からも規制や表示を望む声があがっています。ゲノム編集食品の規制や表示についてどう考えますか。以下から1つ選んでください(以下、同様)。
①規制も表示もすべき
②規制すべきだが、表示は必要ない
③規制は必要ないが、表示はすべき
④規制も表示も必要ない
⑤ゲノム編集食品に関する考えはない
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問2)改正農薬取締法の下、今年度から農薬の再評価が始まります。再評価は、生産量の多いネオニコチノイド系農薬の一部やグリホサート系農薬を優先的に進めることになっていますが、これらの農薬の規制についてどう考えますか。
①ネオニコチノイド系農薬もグリホサート系農薬も規制を強化すべき
②ネオニコチノイド系農薬の規制は強化すべきだが、グリホサート系農薬の規制強化は必要ない
③グリホサート系農薬の規制は強化すべきだが、ネオニコチノイド系農薬の規制強化は必要ない
④ネオニコチノイド系農薬もグリホサート系農薬も規制を強化する必要はない
⑤農薬の規制に関する考えはない
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問3)農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに「化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減」「耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%、100万haに拡大」などの目標を掲げています。有機農業を推進すると評価する声がある一方で、ハイテク・バイテクといった従来の有機農業とはかけ離れた技術に頼る同戦略への批判もあります。有機農業についてどう考えますか。
①従来の有機農業の方法で有機農業の面積を拡大すべき
②「みどりの食料システム戦略」にあるハイテク・バイテク技術を使った有機農業に転換すべき
③有機農業に関する考えはない
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問4)世界的に学校給食の食材を有機農畜産物にする動きが広がる中、日本でも全国各地でオーガニック給食を実現するための取り組みが始まっています。学校給食のオーガニック化に関してどう考えますか。
①オーガニック学校給食は国が支援して進めるべき
②オーガニック学校給食は各自治体が独自に進めるべき
③オーガニック学校給食は必要ない
④オーガニック学校給食に関する考えはない
選択した回答の理由をお書きください。

 

■原発・エネルギーに関する質問

(質問5)東京電力福島第一原子力発電所事故から10年が経過しましたが、政府は脱原発を決断せず、原発再稼働や新増設をすすめています。原発政策についてどう考えますか。
①全ての原発を順次停止し、近い将来、原発ゼロをめざす
②既存の原発で安全生を確認し、一部は再稼働を行う
③再稼働に加えて、新増設も実施する
④その他(                                      )
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問6)政府は東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う「トリチウム等を含むALPS処理水」について、2年後の海洋放出方針を決定しました。処理水についてどう考えますか。
①処分方針を再検討し、安全な処理方法の確立に努め、海洋放出を強行しない
②処理水を希釈して海洋放出をすることはやむを得ない
③その他(                                      )
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問7)政府は第6次エネルギー基本計画案を発表し、再生可能エネルギーの2030年度の発電比率目標を36~38%と引き上げるとともに、原子力も依然としてベースロード電源として位置づけ、20~22%の発電比率となっています。将来のエネルギーのあり方についてどう考えますか。
①再生可能エネルギーの比率を拡大し、近い将来、再エネで全エネルギーをまかなう
②基本計画案の通りでよい
③その他(                                      )
選択した回答の理由をお書きください。

 

■プラスチックに関する質問

(質問8)プラスチック微粒子(マイクロプラスチック)が食品にも水にも空気にも混入し、プラスチック削減は喫緊の課題となっています。プラスチックによる環境汚染をなくすため、いま最優先してやるべきことは何だと考えますか。
①使い捨てのスプーンやフォークの提供禁止や、超小型ペットボトルの販売禁止など、プラスチックを減らすためのロードマップを作成する
②リサイクル量を増やす。回収・リサイクルをしっかりするならば、プラスチックはどんどん使っても構わない
③その他(                                      )
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問9)G20大阪サミットで、大阪ブルーオーシャンビジョン(2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロとすることを目指す)が共有されました。プラスチックごみによる海洋汚染をなくすために、まず最優先してやるべきことは何だとお考えですか。
①プラスチック消費量を減らすことが最も大事。そのためには、まず散乱しやすい使い捨てプラスチックの禁止を含めた厳しい規制が必要
②海洋汚染は日本の責任ではなく、途上国の責任。2050年までにはまだ間があるので、これからゆっくり考えればよい
③その他(                                      )
選択した回答の理由をお書きください。

 

(質問10)プラスチック資源循環戦略で、2030年までにワンウェイプラスチック(使い捨てプラスチック)を累積で25%排出抑制することが決まりました。その目標についてどうお考えですか。
①まったく不十分
②十分
③その他(                                       )
選択した回答の理由をお書きください。

 

■香害(こうがい)に関する質問

(質問11)香害を知っていますか。
①はい
②聞いたことはあるが詳しくは知らない
③いいえ

 

(質問12)この8月に、国の5省庁(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省)が連名で、香り製品による健康被害が生じていることから使用について注意喚起するポスターを作成・普及したことを知っていますか。
①はい
②知っているが見たことはなかった
③いいえ

 

(質問13)香害は、解決すべき重大な問題だと思いますか。
①はい
②何らかの対応は必要と考える
③いいえ

 

(質問14)貴党では、香害の解決に向けて取り組みますか。
①はい
②いいえ

 

(質問15)前問で、「はい」とお答えの場合、具体的な方針案がありましたら教えてください。「いいえ」とお答えの場合、その理由を教えてください。

 

以上