遺伝子ドライブの何が問題か(日本語字幕・日本消費者連盟)
「遺伝子ドライブ」を知っていますか? ゲノム編集を応用した技術で、ある特定の遺伝子を破壊し続けます。もっとも知られているのが、マラリアやデング熱などを媒介する蚊を遺伝子ドライブを使って絶滅させようというものです。
日本ではまだあまり知られていませんが、世界的には種の絶滅をもたらし、生物多様性を破壊するとして、遺伝子ドライブ技術の導入への反対運動が盛り上がっています。今回、ドイツの市民団体「Save our Seeds」が制作した遺伝子ドライブの問題点や危険性について解説した動画を入手し、日本消費者連盟が日本語字幕をつけました。
「Save our Seeds」によると、一般のメディアは開発者や推進側のコメントしか紹介しないため、遺伝子ドライブの問題点や疑問を提起することで、この技術を使うべきかどうか、幅広い社会的な議論を起こしたいと考えて制作したということです。
今回の新型コロナウイルスをはじめ、昨今、頻発する感染症は、環境破壊などによる生物多様性の喪失が関係しているとも言われています。日本消費者連盟は、一人でも多くの人に、生物多様性の重要性、そして遺伝子ドライブやゲノム編集の問題について考えていただきたいと考え、本日「国際生物多様性の日」に遺伝子ドライブ映像の日本語字幕版を公開します。
2020年5月22日
「国際生物多様性の日」に
————————————————————————————————-
「遺伝子ドライブ(Gene Drive)」映像
2020年1月
制作:Save Our Seeds(ドイツの市民団体)
日本語字幕:廣内かおり(日本消費者連盟運営委員、国際委員会)
————————————————————————————————-
日本消費者連盟はゲノム編集にも遺伝子ドライブにも反対しています。
■「消費者リポート」ゲノム編集特集
https://nishoren.net/new-information/11430
■日消連宣言「ゲノム編集食品に反対します」
https://nishoren.net/new-information/11434
■パンフレット「私たちはモルモット?! ゲノム操作食品」
https://nishoren.net/new-information/12133