日本消費者連盟 | すこやかないのちを未来へ

【質問状】大豆への収穫前グリホサート使用中止を求める要望と使用に関する公開質問状(2020年8月25日)

2020日消連第16号
2020年8月25日

全国農業協同組合連合会 富山県本部
運営委員会会長 細田勝二様

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠 啓祐
特定非営利活動法人 日本消費者連盟
共同代表 大野 和興
共同代表 纐纈美千世

 

大豆への収穫前グリホサート使用中止を求める要望と使用に関する公開質問状

 私たちは、食の安全を求めて取り組んでいる消費者団体です。この間、遺伝子組み換え食品やゲノム編集食品に反対し、それに伴う農薬の使用に慎重さを求めて、さまざまな取り組みを行ってきました。その中で、とくに近年、グリホサート系除草剤の有害性が明らかになり、世界的に規制が進む中で、その監視を強めてきました。

 そうした中、貴県JAより出荷された大豆と加工品から除草剤のグリホサートが検出された旨の情報が、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの会員団体より寄せられました。グリホサートは発がん性その他の毒性の疑われる除草剤ですが、北米では小麦の収穫前に枯凋剤として散布され、国内でも大豆に収穫前の散布が実施されているとの情報があり、憂慮しているところです。有害な農薬の散布は生産農家の健康を害する恐れが高く、収穫直前の散布は収穫物への残留を大きくすることを、私たちは懸念します。農薬取締法で収穫前の大豆の圃場への散布は許容されていますが、目的はあくまで雑草駆除であり、大豆の枯凋に用いたり、大豆にかかるような方法で使用したりすることは違法ないし脱法の疑いもあると考えられます。

 私たち消費者は、輸入大豆の多くが遺伝子組み換えとなり、新たに米国でゲノム編集大豆も登場してきたことから、国産大豆ならば安全と考えていました。しかし、国産大豆でグリホサートが検出されたことで、国産だから安全といえなくなることを懸念しています。

 貴県本部として、県内JAに対して大豆への収穫前グリホサート使用中止をご指導いただきますようお願いするとともに、以下、質問いたします。お忙しいところ恐れ入りますが、9月8日までに文書にて回答いただけますようお願いいたします。いただいた回答は当団体のホームページ等で公開する予定です。

1、貴県本部から大豆の収穫前のグリホサート散布について、県内JAに対して推奨または許容する旨の案内をされたことがありますか。

2、貴県JAで大豆の収穫前のグリホサート散布が実施されているか否かの情報を把握していらっしゃいますか。

3、2015年に国際がん研究機関によりグリホサートにはヒトに対して発がん性の恐れがあると評価され、米国では被害者が農薬メーカーを訴える裁判で原告が相次ぎ勝訴していることをご存知ですか。

4、県内JAに収穫前のグリホサート使用を中止するよう指導していただけませんか。中止の指導を行うとしたらいつからですか。行わないとしたら、その理由をお聞かせください。

以上