消費者庁による「食品、添加物等の規格基準の一部を改正する告示(案)」(清涼飲料水 (PFOS及びPFOA)に係る改正)についての意見募集に、日本消費者連盟は3月27日、以下の意見を出しました。
ミネラルウォーター類の成分規格の基準値については、水質基準等の設定の考え方に準じて設定するとのことで、今回、水道水のPFOS及びPFOAの基準値案の設定に伴い、それに連動しての改正案と承知している。
しかしながら、市民団体の調査報告によれば、内閣府食品安全委員会によるPFASのリスク評価の過程で、その基礎となる参照文献が大量に差し替わっていたことが判明している。非公開の会議で文献の差し替えが行われた模様で、公平性・客観性・透明性に欠けており、リスク評価という科学的プロセスに求められる再現性がなく、第三者による検証も不可能となっている。
非科学的ともいえる手続きで食品安全員会が導き出したリスク評価書に基づき、環境省が設定した水質基準値は妥当性に欠ける。そのような水質基準値に基づき、消費者庁がミネラルウォーター類の規格基準を設定することも、同様に不適切であり、この改正案には異議を唱える。リスク評価のやり直しをすべきであると考える。
以上