日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

【質問状】ゲノム編集ジャガイモに関する公開質問状(2025年4月9日)

 

2025日消連第2号
2025年4月9日

シンプロット・ジャパン株式会社
代表取締役社長 小野弘樹様

特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山 亜土
共同代表 佐々木 ミヨ子
共同代表 原 英二
共同代表 マーティン・フリッド
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
共同代表 天笠 啓祐
共同代表 原 英二

ゲノム編集ジャガイモに関する公開質問状 

私たちは食の安全・安心のために活動する消費者団体・市民団体です。

貴社が開発したゲノム編集ジャガイモの届出が昨年10月、消費者庁によって受理されました。ゲノム編集技術は、当初考えられていたよりも粗っぽい技術であることが明らかになっています。特に問題なのはオフターゲットや染色体破砕といった遺伝子に大きな影響をもたらす現象です。私たちはゲノム編集生物・食品について、食の安全や環境への影響などでさまざまな問題があると考えています。

貴社のホームページに掲載されている「「高小型塊茎数ジャガイモ品種JA36」不使用のお知らせ」(2024年12月17日)には、このゲノム編集ジャガイモを製品に原料として使う可能性がないし、今後も使用する予定はないとあります。ゲノム編集食品に不安や懸念を持つ消費者として、貴社の決定を歓迎しております。その上で、以下質問いたします。ご回答は書面またはメールで4月25日までにお願いいたします。ご回答につきましては回答の有無を含め、団体のホームページ等で公開します。

1、ゲノム編集ジャガイモについてオフターゲットや染色体破砕などの遺伝子の変化について、全ゲノム解析によって調査していますか。その遺伝子変化をどう評価しましたか。その詳細を公開していただけますか。

2、食品の安全性評価試験はどのような方法で実施しましたか。その詳細を公開していただけますか。

3、生物多様性など環境影響評価をどのような方法で実施しましたか。その詳細を公開していただけますか。

4、日本で流通可能なゲノム編集ジャガイモや遺伝子組み換えジャガイモについて、いつから、どの地域で栽培されていますか。その地域は生のジャガイモを日本に輸出できる地域ですか。

5、ゲノム編集ジャガイモに関して日本での流通を考えていないとのことですが、流通する予定がないのに届出を出されたのでしょうか。あるいは、流通させる予定だったものが、なんらかの理由で変更されたのでしょうか。その経緯などを教えてください。

以上