2017日消連第47号
17FSCW第41号
2018年3月1日
しょうゆメーカー(※)各位
特定非営利活動法人 日本消費者連盟
共同代表 天笠啓祐
共同代表 大野和興
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐
遺伝子組み換え表示についての質問
2017年4月に消費者庁で「遺伝子組換え表示制度に関する検討会」が始まって以来、私たち消費者は現行の不十分な表示制度をより良くしてほしいと、検討会の議論に注目してきました。義務表示対象品目でないにもかかわらず、「遺伝子組換えでない」と表示したしょうゆをつくっていらっしゃるメーカー各社に何度か質問状をお送りし、表示の現状を調査しました。いずれのメーカーも、消費者の「遺伝子組み換え食品を避けたい」という要望に応えるため、国産大豆を調達したり、遺伝子組み換えでない大豆をIPハンドリングを使って輸入していることがわかりました。可能な限り遺伝子組み換え食品を食べたくない消費者は、このようなしょうゆメーカーの取組みに深く感謝しております。
ところが、2月の検討会で出された報告書案には、「遺伝子組換えでない」などの不使用表示を認める条件を、現在の混入率「5%以下」から「0%(検出限界以下)」に引き下げることが適当とあります。もし、不使用表示の条件が「0%(検出限界以下)」になると、「遺伝子組換えでない」の表示はほぼできなくなると思われます。私たち可能な限り遺伝子組換え食品を食べたくない消費者はそれを選ぶことができなくなると危惧しています。
つきましては、表示制度変更に対する御社の表示への対応につきまして、以下質問させていただきます。お忙しいところ恐れ入りますが、3月20日までに文書で回答いただきますようにお願い申し上げます。なお、ご回答は送付団体のホームページ等で公開させていただきます。あらかじめご了承ください。
記
1、不使用表示(「遺伝子組換えでない」などの表示)が認められる条件を「0%(検出限界値以下)」にすることに賛成ですか、反対ですか。該当する数字に〇を付けてください。
①賛成 ②反対 ③その他( )
2、不使用表示(「遺伝子組換えでない」などの表示)が認められる条件が「0%(検出限界値以下)」になったら、現在貴社のしょうゆに書いてある「遺伝子組換えでない」という表示をどうする予定ですか。該当する数字に〇を付けてください。
①検出限界が0%になると不使用表示は不可能なので止めて、IPハンドリングの輸入も止め遺伝子組換え不分別の大豆に変更する。
②「遺伝子組換えでないものを分別」など分別管理が行われていることを示す表示に変更し、IPハンドリングでの輸入を継続する。
③その他( )
3、できるだけ遺伝子組み換え原料の少ないことを消費者に知らせるためにはどのような表示がいいと考えますか。
( )
以上
※質問状を送ったしょうゆメーカー
キッコーマン株式会社
ヤマサ醤油株式会社
正田醤油株式会社
ヒゲタ醤油株式会社
ヒガシマル醤油株式会社
盛田株式会社