日消連が事務局を務める香害をなくす連絡会が要請していた、香害の周知と香り製品の自粛を求めるポスターを、国の5省庁(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省)が連名で作成、発行しました。
★消費者庁のHP、その他の消費者安全のページ
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/other/
の消費者安全調査委員会の下の関連情報のところにあります。
ポスターの配布先を5省庁に確認したところ、消費者庁が全国の消費生活センター等(約1150箇所)に3部ずつ、さらに各都道府県・政令指定都市の消費者行政担当課に5部ずつ、文科省が47都道府県と政令指定都市の教育委員会に電子版で配布したとのことです。ほかの省庁は検討中だそうです。
この5省庁には、2020年12月に大河原雅子議員の紹介のもと、5省庁(環境省は2021年2月)へのまとまった形での要請を行い、その場で消費者庁にポスター作成を検討するとの回答をいただきました。
この間、地方自治体でのポスター作成が進み、いよいよ国が発行したことについて、運動の成果、前進を確認し、尽力いただいた方々にお礼申し上げます。
国は、香り製品により体調不良を起こす人が複数存在することを認めたわけですが、私たちの願いは、問題製品の筆頭にあがる柔軟剤をはじめとした体調不良を起こす合成化学物質製品の規制にあります。
使用量を守って使っている人が大半であっても、他人の着香製品により健康被害を生じている人が多数いることを考えても、文言は「使用量を守って使いましょう」ではなく、「なるべく使わないようにしましょう」または「公共の場では使わないようにしましょう」という内容が望ましいのです。
周囲に理解されずに苦しんでいる人にとって、このポスターは特別な人の話ではないということを伝えるのに役に立つと思います。あわせてこの内容では、個人差が強調され、誰もが体調不良に陥ることを指摘していませんので、今後は、不必要な合成化学物質の空気汚染により誰もが被害に遭うことを国が認めるように働きかけをしていきたいと思います。