日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
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【パブコメ】水道水のPFASのリスク評価に関する意見(2025年3月27日)

 

環境省による「水道における水質基準等の見直しについて(第1次報告案)」及び「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて(第7次報告案)」等に関する意見募集に、日本消費者連盟は3月27日に以下の意見を出しました。

 

【対象箇所】別紙1-1、4ページ「ウ 基準値の検討」
市民団体の調査報告によると、内閣府食品安全委員会によるPFASのリスク評価の過程で、その基礎となる参照文献が大量に差し替わっていたことが判明している。非公開の会議において、文献の差し替えが行われた模様であり、公平性・客観性・透明性に欠けており、リスク評価という科学的プロセスに求められる再現性がなく、第三者による検証も不可能である。
非科学的ともいえる手続きで食品安全員会が導き出したリスク評価書に基づき、水道水質基準値を設定することは不適切であり、異議を唱える。国民の健康を守るために、リスク評価のやり直しを求める。

【対象箇所】別紙1-2、1ページめ「2 改正概要 (1)水質基準に関する省令」
「水道水の基準値について、PFOS及びPFOAの量の和として0.00005mg/L以下とする」ことに異議を唱える。理由は上述のとおり、妥当性を欠く食品安全員会のリスク評価値に基づいているため。

【対象箇所】別紙2、2ページ「3.検討結果」
上述のとおり、妥当性を欠く食品安全委員会の評価書に基づく検討結果では、意味をなさない。リスク評価のやり直しをすべきである。

以上