日本消費者連盟
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【質問状】ゲノム編集ジャガイモについての質問状(2021年4月19日)

 

2021日消連第1号
2021年4月19日

文部科学大臣 萩生田光一様
大阪大大学院 工学研究科 村中俊哉様
理化学研究所 環境資源科学研究センター 梅基直行様
農業・食品産業技術総合研究機構 御中

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 大野和興
共同代表 纐纈美千世

 

ゲノム編集ジャガイモについての質問状

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、大阪大、理化学研究所などの研究チームが、ゲノム編集ジャガイモの野外栽培実験を開始すると報道されています。私たちは、ゲノム編集をはじめとする遺伝子操作技術を利用した生物の環境への影響と食品として摂取した時の健康影響を懸念し、ゲノム編集ジャガイモについて以下質問いたします。お忙しいところ恐れ入りますが、5月7日までに文書にて回答いただけますようお願いいたします。回答は当団体のホームページ等で公開します。

1、ゲノム編集ジャガイモの作出にあたって、オフターゲット及びオンターゲットはどのように調べていますか。全ゲノム解析をして調べたのであればデータを公開してください。そうでなければ、そうしない理由をお答えください。

2、オフターゲットを除去しているのであれば、その方法はどのような方法ですか。また除去されたことをどのような方法で確認していますか。確認しているのであれば、その結果を公開してください。そうでなければ、そうしない理由をお答えください。

3、ゲノム編集により壊したとされる遺伝子について、壊したことにより当該生物にどのような変化をもたらしたのか、想定外の変化を含めて評価していますか。していればデータを公開してください。そうでなければ、そうしない理由をお答えください。

4、モザイクの存在は調べたのでしょうか。調べたのであれば、その方法とデータを公開してください。そうでなければ、そうしない理由をお答えください。

5、エピジェネティックな変化は調べたのでしょうか。調べたのであれば、その方法とデータを公開してください。そうでなければ、そうしない理由をお答えください。

6、現時点までに環境への影響をどのような方法で評価していますか。環境影響評価の結果を公表してください。

7、現時点までに食品として食べた際のヒトの健康への影響をどのような方法で評価していますか。健康影響評価の結果を公表してください。

8、研究用の栽培試験と報道されていますが、いつ頃の届出、商品化を目指していらっしゃいますか。

※文部科学省には、上記のことをそれぞれ確認しているか、その確認の内容について、各条ごとにご回答お願いいたします。

以上