2024日消連第20号
2024年10月24日
日本航空株式会社
代表取締役社長 鳥取三津子様
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表 亀山 亜土
共同代表 佐々木 ミヨ子
共同代表 マーティン・フリッド
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
共同代表 天笠啓祐
共同代表 原英二
精密発酵製品の甘味たんぱく質ブラゼインを用いたチョコレートの提供に関する公開質問状
私たちは食の安全を求め、食品の遺伝子操作に反対し運動している消費者・市民団体です。
さて、貴社は本年9月17日に、東京・サンフランシスコ間の国際便の一部で、精密発酵製品の甘味たんぱく質のブラゼインを用いたチョコレートの提供を開始すると発表されました。この精密発酵技術は、遺伝子組み換えなどで細菌が特定の成分のみを生産するように遺伝子を改造して、その細菌を水や栄養素、糖などを加えた発酵タンクで増殖させて、生産するものです。安全性が確認されておらず、日本国内で使用する際には、安全審査を経る必要があるはずです。このような食品を採用したのはなぜでしょうか。当該の精密発酵製品の甘味たんぱく質ブラゼインを用いたチョコレートについて以下、質問いたします。
ご多忙のところ恐縮ですが、11月8日までに文書にてご回答いただきたくお願いいたします。なお、質問状とご回答につきましては、団体のサイト等で公開させていただきます。
記
1、なぜこのように安全性に不安がある食品を機内食に採用したのですか。その理由をお答えください。
2、米国発の便で提供し、日本発の便で提供しないのはなぜですか。その理由をお答えください。
3、ブラゼインは甘味料であり、日本では未指定添加物になると思いますが、機内食に未指定添加物を使用することについてのご判断はどのようなものですか。
4、提供する際に、機内食にはどのように表示しますか。和文でも表示されるのか、食品添加物としての表示をされるのか、精密発酵によって製造した原料である旨を表示されるのか、を含めてお答えください。
5、精密醗酵食品はフードテックの一つですが、今後、培養肉や昆虫食などのフードテックを用いた食品の採用を検討されていますか。もし予定があるようでしたら、それは何でしょうか。お答えください。
以上