日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

運営委員ブログ

【編集委員ブログ】ゴマの自給率0・1%までも(2017年12月18日)

 日消連では「食の安全と安心」を活動の重要な柱において、取り組みを重ねています。その食を作る生産現場の状況に、もちろん関心はあり、大事だという認識はありますが、時代の変化、状況の悪化に追い付いていないという気がします。関西の産直グループ「関西よつ葉連絡会」のニュースレター『よつばつうしん』を読んでいましたら、それだけでもいくつかの深刻な事例をみつけることができました。  たとえば鹿児島県の離島、喜…

【編集委員ブログ】アイヒマンか、キツネか(2017年12月11日)

  11月上旬に「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワークの主催で、福井県敦賀市にある高速増殖炉もんじゅを見学しました(消費者リポート17年12月号)。その際にキツネにつままれたような不思議な体験をしました。   現地で原発反対運動を続けて来られた松下照幸さん(森と暮らすどんぐり倶楽部)の説明によると、もんじゅ建設地の下には大きな活断層2本がV字のようにあ…

【編集委員ブログ】N氏の朝(2017年12月4日)

古い話で恐縮ですが、1970年代に未来予測や未来論がさかんだった時期がありました。その時、通産省(現在の経産省)が「N氏の1日」という、ある男性の未来予測を描いたことがありました。詳細は覚えていませんが、ロボットが活躍するなど、未来がバラ色に描かれていました。 いま「N氏の1日」の近未来予測を描くとどうなるでしょうか。これは架空の話ですが、現実に起きつつあることです。N氏の1日は睡眠中から始まりま…

【編集委員ブログ】消費者庁は業界庁?(2017年11月27日)

  消費者庁が今年4月に立ち上げた「遺伝子組換え表示制度に関する検討会」に批判が高まっています。遺伝子組み換え作物を原材料に使っているのに表示しなくてもよい現行制度をそのまま継続する方向で議論が進行しているからです。   現在、組み換えられたDNAが検出できない油などは表示の対象外です。5%までなら遺伝子組み換え原料が入っていても表示する必要はありません。そのため、ほとんどの加…

【編集委員ブログ】プルートともんじゅ(2017年11月20日)

  プルトニウムの名前の由来は、ギリシア神話の死者の国を支配する神、プルートにあるそうです。教えてくれたのは、福井県小浜市の明通(みょうつう)寺の住職、中嶌哲演(なかじま・てつえん)さんです。原子力発電に反対する福井県民会議の代表委員を務めておられます。 2016年12月に福井県敦賀市の高速増殖炉もんじゅの廃炉が決まり、その祝勝集会が今年11月5日に開かれました(消費者リポート17年12…

【編集委員ブログ】水を下から上へ流す(2017年11月13日)

  消費者リポートではこれまで何度か水問題を取り上げてきました。数年前、埼玉県秩父市の水道料金大幅値上げを取り上げましたが、当時も今も同じような問題は全国の自治体で続いています。今年、国会で水道法改正が成立し、水道事業の民営化の道が開かれました。 改正水道法の施行は2018年度に入ってからですが、すでにその前触れが始まっています。秩父市を含む1市4町ではいま、水道事業を広域化して、膨大な…

1 9 10