日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

運営委員ブログ

【編集委員ブログ】仮想通貨は犯罪の温床(2018年2月19日)

  仮想通貨がいま、犯罪の温床になりつつあります。仮想通貨とは、もともとインターネットでやり取りするお金のことです。そのお金をコインチェックなどの取引所から円やドルで購入します。取引所には、コインチェック以外に、ビットフライヤー、ビットバンクなど多数あります。購入した人は、その仮想通貨を電子財布「ウォレット」をネット上に作成して保有します。いわば銀行預金にあたるものです。その財布から、ス…

【編集委員ブログ】ブドウ園を山に戻す(2018年2月14日)

雪の山形を歩いてきた。本業は農業記者なので、現場を訪れ、当事者の話を聞かなければ、どうにもならない。そうやって国内とアジアの村を半世紀以上歩いてきた。 風景も田んぼのようすも、以前とあまり変わったとは見えないが、農業も農村も急速に変化している。やはり現場を踏み、そこに生きる人に会わなければ本当のことはわからない。 もう40年近い付き合いになる置賜百姓交流会の面々と飲んだ。地域でさまざまな社会運動に…

【編集委員ブログ】「できない」では、できるわけがない(2018年2月5日)

最初から結論ありきの議論だったのでしょう。2017年4月から1、2カ月に1回のペースで行われている消費者庁の「遺伝子組換え表示制度に関する検討会」のことです。 現在の制度では遺伝子組み換え食品を食べたくないと思っても避けることができません。義務表示の対象品目が限られているからです。私たち消費者は、表示を見て選べる制度にしてほしいと要求し続けてきました。しかし、2017年11月27日の当ブログにも書…

【編集委員ブログ】97条なんてポエムみたい(2018年1月29日)

  消費者リポート1月号で、参議院議員の山本太郎さんと日消連の纐纈美千世事務局長が新春対談をしました。テーマは、日消連でも今年力を入れている憲法問題です。原発事故で市民運動を始めるまでは、憲法のことを気に留めることはなかったという山本さん。放射能から次世代のいのちや健康を守る活動、貧困をなくす運動を進める中で、私たちの権利を守っている大切なものと気づいたそうです。 お話の中では、1つひと…

【編集委員ブログ】「消費者の権利」と「消費者の生活」(2018年1月22日)

  1962年に米国ケネディ大統領によって初めて、消費者の権利が提唱されました。日本も高度成長期に入ったところで、当時「消費は美徳」などという言葉がはやった時代でもあります。その後、それは1980年に国際消費者機構によって8つの権利として発展的にまとめられました。「安全である権利」「知らされる権利」「選択できる権利」「意見を反映させる権利」「消費者教育を受ける権利」「生活の基本的ニーズが…

【編集委員ブログ】野菜の高騰が止まらない(2018年1月16日)

  野菜の高騰が止まらない。農村部を控えた地方都市でも、スーパーをのぞくと白菜4分のひと切れで170円という値段がついていた。それではと農協の直売所をのぞくと、小ぶりだったり色が悪かったり傷があったりと、さすがに農協らしく一生懸命集めた気配が感じられたが、普段よりは高い。 テレビをつけると、取材を受けた安売り八百屋のおじさんが、当分安くはならないねと断言していた。野菜高騰の原因は、このと…

【編集委員ブログ】私も被害者に?!(2018年1月10日)

 ドアが開いた瞬間、嫌な予感がしました。暖かい空気とともに花のような香りが漂っていたからです。年末年始を実家で過ごし、東京に戻る新幹線の中。予約した自分の席に近づくにつれ、予感は確信に変わりました。かすかだった匂いが強烈なニオイとなって私の鼻を突いてきたのです。  何とニオイの元は私の隣席の女性でした。席に着いた途端、「これはキツイ」とマスクをしたのですが、薄い布1枚で防ぎ切れるものではありません…

【編集委員ブログ】N氏の1日は続く(2017年12月25日)

 (12月4日ブログ続き)N氏は朝起きて、まずメールやフェイスブックのチェックを行い、何か特別なことが起きていないかを見ます。次にグーグルでニュースをチェックします。最初は見出しだけを読みますが、関心のあるニュースはさらに詳しく読みます。これによりグーグルには、この人がどのようなニュースに関心があるかが記録されます。どのような人とやり取りをしているのか、どのような記事に関心があるのか、いくつかのキ…

【編集委員ブログ】ゴマの自給率0・1%までも(2017年12月18日)

 日消連では「食の安全と安心」を活動の重要な柱において、取り組みを重ねています。その食を作る生産現場の状況に、もちろん関心はあり、大事だという認識はありますが、時代の変化、状況の悪化に追い付いていないという気がします。関西の産直グループ「関西よつ葉連絡会」のニュースレター『よつばつうしん』を読んでいましたら、それだけでもいくつかの深刻な事例をみつけることができました。  たとえば鹿児島県の離島、喜…

【編集委員ブログ】アイヒマンか、キツネか(2017年12月11日)

  11月上旬に「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワークの主催で、福井県敦賀市にある高速増殖炉もんじゅを見学しました(消費者リポート17年12月号)。その際にキツネにつままれたような不思議な体験をしました。   現地で原発反対運動を続けて来られた松下照幸さん(森と暮らすどんぐり倶楽部)の説明によると、もんじゅ建設地の下には大きな活断層2本がV字のようにあ…