2023年6月20日発行の「消費者リポート」をお届けします。
今月の特集は、「増え続ける人工芝 PFAS汚染の温床か」です。
人工芝が増えています。競技場だけでなく、学校の校庭や子どもの遊び場、一般家庭の庭でも見かけるようになりました。人工芝は大量のマイクロプラスチックの供給源として注目されてきましたが、問題はそれだけではありませんでした。全国各地の地下水や河川水で国の暫定指針値を超えて見つかり、社会問題となっているPFAS(有機フッ素化合物)。これが人工芝からも滲出していることが指摘されています。さらに、人工芝に弾力性を持たせるための充填剤(ゴムチップ)にも発がん性や環境ホルモン作用のある物質が含まれていました。「脱プラ」のかけ声の陰で、危険なプラスチック製品が増え続けています。
日消連・環境部会
━━━《内容》
1・表紙
2・【エッセー】ヒロシマとオキナワから見えること 清水早子
3・特集:増え続ける人工芝 PFAS汚染の温床か 日消連・環境部会
4-7・人工芝と充填剤から染み出すPFAS/都内小中学校で人工芝校庭増える/
人工芝や充填材はそのまま海へ/そもそもPFASとは?
8-9・HotNews:日本政府がUPOV条約押し付け、東南アジアから抗議の声/
「農業基本法」見直しに意見書提出/対馬が核のゴミ捨て場に狙われている/
【連載】フードテック~これは本当に食品?
10.世界の消費者ニュース NEWS CLIP
11・そこが知りたいQ&A パーム油の代わりの油脂は遺伝子組み換え? /
【エッセー】タイ 時間の流れに身をまかせ 森本薫子
12.Roundabout 読者の交差点 雑貨店でレシートも消しゴムも脱・環境ホルモ
ンを実践 /Information 参加しませんか? 各地のイベント情報
13・くらしにSpice! Book:『AI監獄ウイグル』 (ジェフリー・ケイン著)
/Cinema: 『70歳のチア・リーダー』(マリア・ルーフヴード&ローヴェ・マ
ルティンセン監督)
14・【連載】「地域に広がる有機給食」⑨静岡県立富士特別支援学校
15・事務局から&わせだより
16・Gallery 連載・和白干潟のふしぎ ②