放射線には、色もにおいも味もなく、私たちの五感でとらえることはできませんが、2011年の福島原発事故以降、私たちは、毎日の食べ物や水、身の回りの空気や土にも、放射能を意識せざるを得ない状況にあります。そこで、市民がお金を出しあい、1台数百万円もする放射能測定器を購入し、自ら学びながら、食品などの放射能を測定する「市民放射能測定所」が全国で立ち上がってきました。その数は、現在、約100か所にも上ります。
高木基金は、「市民科学」を目指す調査研究等を助成する活動を続けてきましたが、2011年度以降は、市民による放射能測定を支援することが多くなりました。このレポートでは、市民が放射能を測る意味を考えていただく材料として、高木基金が支援している放射能測定関係の取り組みから、二つの事例を紹介します。
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