日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

消費者リポート 1533号 2013.05.07

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電子版(pdf) 300円

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▶いや〜TPPというのは恐ろしいもんですね。加盟国を一律にアメリカ的市場至上主義、弱肉強食社会に変えてしまうといったらいいんでしょうか。TPPと同じ自由貿易原理主義にもとづく「韓米FTA(自由貿易協定)」が昨年発効した韓国の実態を、韓国の弁護士さんの講演の報告(本誌p.2に詳述)を読むと、安倍政権が突き進む先に何が待っているかを目の当たりにすることができます。オラこんな社会ヤダ。株高と円安に浮かれてる場合じゃないですよ、お父さん。▶去年沖縄で、知らない間に市場に流通しているのが見つかった台湾産の未承認GM(遺伝子組み換え)パパイヤ。農水省は、GMと知らずに栽培していた農家のパパイヤの木を伐採して、代わりの非GM苗を配ったそうですが、農家が被った計7000万円の損害はまだ補償されないまま。さらに、今年になってこの未承認GMパパイヤが民家の庭先で自生しているのが見つかったとか(本誌p.3参照)。いったん環境に出てしまうと人間の手に負えなくなるという点で、遺伝子汚染は放射能と似ていますね。▶ちなみに原発事故と遺伝子汚染は、損保会社が保険を引き受けないリスク(危険性)として知られています。リスクに値段を付けて市場に内部化するのが保険屋さんの仕事ですが、この「リスクの専門家」も手を出せないのが原発とGMOというわけなんですね。(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news “問題な”食品表示が一目瞭然:新パンフレット『知っていますか? 食品表示のこと』ができました!
  • 2・news file 米国が仕掛ける不平等協定に参加してはいけない──韓米FTA(自由貿易協定)の実態
  • 3・news file 沖縄で、GMパパイヤで損害「食の安全」を学ぶ輪こそ広げよう
  • 3・news file 「どう放射能と向き合うか」給食集会報告測定、情報公開と対話で安心でおいしい給食を
  • 4・focus もっともっと活用しよう 市民による放射能測定──「みんなのデータサイト」と「ちくりん舎」に期待すること
  • 6・地域からの報告 ①北海道・幌延町:「処分研究」にも適さない深地層施設
  • 7・column 潜行拡大する遺伝子汚染
  • 8・hot news フィンランドの運動家が来日「原子炉を売るなら製品は買いません!」ハンナさん、東芝ボイコットか

1%の人々のツールを葬り去るために国境を越えてつながる国際NGO:第16回シンガポールTPP交渉会合報告

1%の人々のツールを葬り去るために国境を越えてつながる国際NGO:第16回シンガポールTPP交渉会合報告

3月4日~13日までシンガポールで開催された第16回TPP交渉会合にステークホルダー(利害関係者)の一人として参加しました。日本は参加国ではないため、当然日本からの参加は認められていませんが、PARCと長年交流のある米国…

消費者リポート 1532号 2013.04.21

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▶「ことさら『脱原発!』とか言わなくても、いま経産省自体が電力システム改革進めてるでしょ? ほっといても原発は市場で淘汰されるんだよ」と、デモを横目にスーツ姿のビジネスマンに上から目線で言われました。たしかに経産省の「電力システム改革専門委員会」がこの2月に報告書を発表して、「広域系統運用機関の設立」とか「小売全面自由化」、「発送電分離」を進める方針を打ち出しましたよ。でも、実態はそんな甘っちょろいもんじゃないですよあなた。そういうこと、この「消費者リポート」の4〜5ページを読んでから言ってほしいですね——と言い返したかったけど、その時はまだ本号が出ていなかった。残念!▶TPP参加へひた走る安倍自民党政権。交渉の内容は秘密で、未参加の日本は実際の交渉の場に行くことはできません。ところが、TPP交渉会合に行った日本人がいるんです、ステークホルダーのNGOの一員として。そこで目の当たりにした交渉現場の実態たるや!……本誌3ページをご覧下さい。(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news スーパー雑草・害虫の実情、組み換え鮭……遺伝子組み換え大国アメリカで何が起こっているのか:5月18日「国際生物多様性の日」記念イベント開催
  • 2・news file 原発をやめる「脱原発基本法」をつくるために:脱原発を軸に市民の圧力で参議院選野党共闘を
  • 2・news file 守ろう、かけがえのない命の糧を:第8回GMフリーゾーン全国交流集会報告
  • 3・news file 1%の人々のツールを葬り去るために国境を越えてつながる国際NGO:第16回シンガポールTPP交渉会合報告
  • 4・focus 電気を私たちの手に!——脱原発、脱化石電力から脱皮するための電力システム改革を求めて
  • 6・連載 化学物質の基礎知識 最終回:遺伝子への影響と環境エピジェネティクス異常
  • 7・column これからの日本で起こること―韓米FTAをみる旅
  • 8・hot news 自治体の判断が優先、副作用を知らせて接種控えの呼びかけを:子宮頸がんワクチン被害者連絡会が実態報告

関西での「こども健康相談会」から学んだ福島からの避難親子の安心と健康にいま必要なこと

関西での「こども健康相談会」から学んだ福島からの避難親子の安心と健康にいま必要なこと

東京電力福島第一原発の炉心溶融により、福島県浜通り・中通り地域は放射線管理区域以上の放射能汚染をこうむっています。しかし、被曝による健康不安を医療機関で相談しにくい状況や、県による県民健康管理調査に対する不信もあり、「子…

消費者リポート 1531号 2013.04.07

消費者リポート 1531号 2013.04.07
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▶原子力規制員会が「原発事故対応施設 5年猶予」を認めるとか。関西電力と九州電力の電気料金値上げ問題(本号も詳細に報告していますよ〜)で「原発再稼働」が前提になっていること、7月の衆議院選挙後に自民党政権が原発推進大巻き返しキャンペーンを打ち出してくることなどなどを考え合わせると、原子力規制員会の独立性への疑問がどーしても払拭できません。▶委員の選定のときから「利益相反」が問題になりましたが、当時の民主党政府は「専門性をもった人でなければならない以上、しょーがない」と言って押し切りました。でも、そもそも、学会や業界で「専門家」として認められるポストに就こうと思えば、原子力村に逆らうことはできないわけですから(逆らったとたん、パワハラやアカハラに遭って排除)、今いる「専門家」はみんな多かれ少なかれ原子力村の人か、そうでなくとも原子力村に逆らわなかった事なかれ主義の人ということです。そんな「専門家」たちが私たち市民の口を塞いで、さまざまな意思決定に「正統性(legitimacy)」を与えているのがいまの世界。原発然り、遺伝子組み換え作物然り、不要・過剰医療然り(本号p.3, 4-5, 6の各記事参照)…。これって、かつて宗教が果たしていた政治的役割とおんなじなんですね。▶そういう意味で、原子力やエネルギーの「専門家」ではなく、いろんな分野の委員から成る「倫理委員会」の意見にもとづいて「脱原発」を決めたドイツはスゴイ!(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news 4月20日 国際シンポジウムを開きます!:EUや韓国に学ぼう——消費者のための食品表示
    2・news file 電気料金値上げ問題から考える——公共料金決定に消費者の意見を反映させるために
    3・news file 歯科条例・ガイドラインで進められるフッ素応用——フッ化物の比較試験から注目される有害性
    4・focus 関西での「こども健康相談会」から学んだ福島からの避難親子の安心と健康にいま必要なこと
    6・landscape 3ワクチン定期接種化に疑問!——注意を呼びかけます
    6・連載 化学物質の基礎知識②:わかり始めた環境ホルモンの毒性
    7・column 否定できない小児甲状腺がん多発
    8・hot news 「語る会―聞く会」で出会ってほしい:一緒に植え育てたお米“まけるまい!”

電気事業法改正案について 再生可能エネルギーを普及させ、電力システム改革を確実に進めるために

経済産業省は、2013年1月28日召集の今通常国会に電気事業法改正案を提出する方針を明らかにし、法案作成を進めています。これについて、日本消費者連盟は、他の市民団体と共同で、今後の「電力システム改革」に求められる要点をま…

原子力災害から2年:食と農を再生するために放射性物質の分布マップの作成から『営農指導データベース』の構築へ

原子力災害から2年:食と農を再生するために放射性物質の分布マップの作成から『営農指導データベース』の構築へ

農地一枚ごとに放射能汚染の実態把握を 放射性物質の分布実態を把握するためには、放射能計測とその可視化(地図化)、ならびにその情報公開が不可欠です。こうした実際把握がなければ、生活者の外部被曝の評価も、除染計画の策定もでき…

地域で守られている種子を次代に継いでいこう:第15回大豆畑トラスト運動全国集会報告

地域で守られている種子を次代に継いでいこう:第15回大豆畑トラスト運動全国集会報告

 不安な遺伝子組み換え大豆を食べたくない消費者と、安全で安心な大豆を生産する農家が手を携えて始めた「大豆畑トラスト運動」の全国集会が12年2月15日、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの主催で開かれました。全国から…

消費者リポート 1530号 2013.03.21

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▶先日、本号にも紹介されている映画「食卓の肖像」をつくった金子サトシ監督と配給会社オムロの西田宣善社長が、プロモーションを兼ねて日消連事務所を訪ねて下さいました。「美容と健康にいい」と売られていたライスオイルに含まれていた化学物質PCBとダイオキシンが、何も知らずそれを食べた14,000人以上の人々の体を蝕んだ「カネミ油症事件。私たちの食べものの工業化が進んだ1960年代に起きた「食品汚染の原点」とも言える事件です。▶その時いただいた招待券で試写会で観させていただきました。観終わって最初に心に浮かんだ言葉は「救われた」でした。もちろん、映画の観客である自分が、です。PCBとダイオキシンを体内に取り込み、塩素挫瘡や「黒い赤ちゃん」、さまざまな内臓疾患などの健康被害、そして差別や偏見に苦しんできた人たちが、この映画を観たあとは「被害者」という特別な人たちではなく、自分の家族や旧知の友だちのように感じられる。「かわいそうに」とか「辛かったでしょう」というのではなくて、「自分もぜったい同じように感じ、同じことをしていたはず」という実感、と言ったらいいんでしょうか。その痛みや憤りに、自分を自然に、すなおに重ね合わせることができるのです。そして、苦しみや憤りを持ち続けながらも、それぞれに生きがいを見つけ、「人生、苦しいことばかりじゃないさ」とおおらかに語るその姿に、「人間って強いもんなんだなあ」としみじみ納得させられるのです。その向こうには、自然と、福島の現在の(そして将来の)被害者の姿が重なって見えてきます。▶…とまあ、ヘタな感想文を読むよりも、とにかく映画を観て下さい。4月6日から新宿 K’s cinema (www.ks-cinema.com)のモーニングショーで上映(3週間の予定)。西日本でも上映交渉中。自主上映の問合せ: オムロ 西田宣善 (nishidan@omuro.co.jp  スパム防止のため@を全角にしてあります。)(共同代表・真下)

もくじ


  • 1・hot news 日消連シンポジウム:食品中の放射能はいま——消費者と生産者のための放射能測定
  • 2・news file 子ども・被災者支援法に予算を!:「支援法」具体化を求める院内集会報告
  • 2・news file 放射性物質をこれ以上発生させない——核融合科学研究所の重水素実験に反対!
  • 3・news file 地域で守られている種子を次代に継いでいこう:第15回大豆畑トラスト運動全国集会報告
  • 4・focus 原子力災害から2年:食と農を再生するために放射性物質の分布マップの作成から『営農指導データベース』の構築へ
  • 6・announce 照射ジャガイモから放射線が出てる!?:みんなで流通・販売を監視しよう!
  • 7・column 子どもの農薬ばく露は可能な限り制限を―米国小児科学会が勧告
  • 8・hot news LED照明は安全なのか?②:青色光の強度測定でわかったこと