日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも人のいのちや健康を優先する世の中に変えたいと活動しています。

運営委員ブログ

【運営委員ブログ】「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」カンパへのお礼(2021年4月15日)

  『消費者リポート』3月号で日消連も参加している「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」を紹介したところ、たくさんの方からカンパを送っていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。この活動は、リポートでも書きましたように、コロナ禍で貧困に陥り、食べることに事欠く人たちが都市部に増えている状況に対し、コメや野菜をつくっている農民がモノを出し、その送料を町に住む有志が出そうということ…

【運営委員ブログ】大江正章さんの急逝(2021年1月12日)

  昨年12月、日消連とも親交がある市民団体「アジア太平洋資料センター」(PARC)の共同代表の大江正章さんが急逝されました。出版社「コモンズ」を1996年に創設し、農や食、アジアなどをテーマに、暮らしを見直し、新たな価値観を伝えることをモットーに多くの本を発刊。病院と仕事場を往復していた昨年も「有機農業大全」「写真集キャンドル革命―政権交代を生んだ韓国の市民民主主義」「甘いバナナの苦い…

【運営委員ブログ】 国の防衛ではなく、国民の命の防衛を(2020年12月15日)

  新型コロナによる深刻度は周知の通りですが、その重大原因は日本政府の「不作為」、つまり怠慢と責任逃れにあることは、誰もが感じています。 皆さんご存じかと思いますが、東大の先端技術研でコロナ対策に専念している児玉龍彦さんは、今年の早い時期から政府に警鐘を鳴らしてきました(ユーチューブの「デモクラシータイムス」などで見られます。とても参考になります)。 児玉さんは、「感染区域には集中的な大…

【運営委員ブログ】終戦から75年の12月8日(2020年11月30日)

  今年も間もなく12月8日の開戦・真珠湾攻撃の日を迎えますが、終戦から75年経つ戦後の回顧の流れの中で、どのような記憶が呼び戻されるのか。あまり振り返りたくない史実はこの国では消されていく。史実を明らかにして後の世に残していくためには、力を尽くしている人々の努力があります。   長野県阿智村に7年前開館された満蒙開拓平和記念館もその1つです。13年間存在した「満州国」は、19…

【運営委員ブログ】日本の農業の未来は?(2020年8月6日)

  毎年、この時期になると憂鬱な気持ちになります。イネのカメムシ防除のための農薬空中散布が行われるのが今の時期なのです。農業従事者が減っていく中で、省力化のために空中散布に頼らざるを得ない一面があることが、農村に住んで数年経って見えてきました。勢いよく生える草に対応しきれないために、使いたくないけれど除草剤に頼ってしまうという年配の方も大勢います。 私が住んでいる町だけでなく、近隣の市町…

【運営委員ブログ】コロナ禍の中で思うこと(2020年7月23日)

  “アベノマスク”、“首相の自宅でのくつろぎ動画”で、新型コロナウイルスに対して、危機管理能力のなさと国民感覚との大きなズレを露呈し、国民一律10万円給付の遅れ、持続化給付金事業での特定企業への不透明な発注、さらにGo Toトラベルキャンペーンでの開始日変更・東京除外・キャンセル料の負担についての迷走等、目を覆うばかりのコロナ禍の中の安倍政権の現状です。   また、今はコロナ…

【運営委員ブログ】南アでのNHKの歪曲報道(2020年5月29日)

    4月30日、NHKBS1『国際報道2020』で『南アフリカ・学校まで略奪~新型コロナで社会崩壊寸前』が放送されました。南アフリカ共和国最大の都市ヨハネスブルクから、NHKの記者が、アフリカのなかで新型コロナウイルス感染症の症例数が最多(当時)の同国を取材し、3月27日に開始されロックダウンの影響と分析をレポートした内容でした。番組では、失業保険の受け取りに並ぶ長打の列、…

【運営委員ブログ】マレーシアの農業は大きな転換点(2020年3月27日)

農薬を使用しない農業を推進するNGOの国際農薬監視行動ネットワーク(PAN)は、マレーシアの首都クアラルンプールの近郊で有機農業を広げる活動をしています。これまで農薬を多用していた農民に対し、農薬の有害性を説明した上で、農薬を使用しないで生産する実践的な講習を行っています。  昨年度、PANのメンバーとともに、そのプロジェクト地にある国立農業センター(MARDI)を訪問して、私は大きなショックを受…

【運営委員ブログ】台風19号で考える、山のこれから(2020年3月9日)

  昨年10月12日の台風19号。ラジオからは盛んに情報が流れ、ついに私たち家族は人生初めての避難をしました。後日、近所の方に、避難した人、しなかった人、避難所の様子などを聞いてみました。小学校の体育館は地元の住民300人が押し寄せたそうです。降り続く雨の中、体育館には入らず、自家用車内で過ごした家族もいたと。 一夜あけて、午後には道路がやっと開通し、自宅へ戻ったけれど、水がこない! 断…

【運営委員ブログ】命どぅ宝。この言葉をかみしめて(2020年1月30日)

  ここ数年思う事ですが、天気の具合が凶暴化しているようです。大雨に大風、大型台風と、地球が怒っているかのように感じます。人類だけでなく、他の動植物も巻き込まれています。  フクシマの収束もままならぬ中、原発を推進する日本。オリンピック・パラリンピックのため、事故などなかった、被災者なんていない、と言わんばかりに浮かれています。 税金が上がり、福祉や教育に充てるならまだしも、兵器を爆買い…