日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

運営委員ブログ

【運営委員ブログ】Breaking Bread(ブレイク・ブレッド)(2022年12月21日)

  ブレイク・ブレッドは、親しみを込めて食べ物を分かち合うという、昔から使われている表現です。みんなで食事を分け合うことでみんなが食べられるという意味です。聖書にも出てくる言葉ですが、パンがライ麦から作られ、今よりも硬かった中近東やヨーロッパでは一般的だったのでしょう。   この表現について、私はカナダのモントリオールで開かれた国連の生物多様性条約COP15の最後の瞬間、生物多…

【運営委員ブログ】洗剤も成分表示をよく見てみよう(2022年11月29日)

  10月8、9日、岐阜県垂井町で開かれた「きれいな水といのちを守る第36回全国集会」に参加しました。この集会は「合成洗剤追放」の運動に関わっている方々が多いのですが、今回は若い方だけでなく年配者からも「石けんと合成洗剤の見分け方」を知りたいとの意見がありました。 最近は、「消費者リポート」でも洗濯用石けん・洗濯用合成洗剤等々の表示についての記事はあまりありませんでした。洗剤を買う時は表…

【運営委員ブログ】アベノミクスは格差を拡大させただけ(2022年10月3日)

    ★日消連・運営委員が、日消連の活動の中で感じたこと、考えたことを折に触れ掲載していきます。     アベノミクスは格差を拡大させただけ   安倍元首相の「国葬」が終了しました。日消連は反対声明を公表し、いろいろな集会やデモ等に参加しました。旧統一教会との問題が背景にあるにせよ、銃撃というような蛮行はあってはなりません。ただ、「国葬」は岸田政…

【運営委員ブログ】完全無農薬で自分で作る(2022年4月25日)

  2020年から畑を借りて家庭菜園を始めました。健康的な食生活を送れるよう、食べる野菜は完全無農薬で、できるだけ自分で作りたいと考えたのです。車で15~20分で通えるところで、週に4、5回通っています。   野菜はできるだけ皮ごと食べるようにしていますが、それでも出る野菜クズ等を埋めて堆肥にしています。昨年は、きゅうり150本、なす30本、ピーマン15個、トマト8個、キャベツ…

【運営委員ブログ】思わぬところで……(2022年4月11日)

  「やっぱり、除草剤でも撒こうかな……」という父のつぶやきが耳に入ってきてびっくりしました。家の周りにある土の部分はわずかではありますが、それでも色々な草が生えてくるには十分なスペースがあります。いつも気づくと父が雑草取りをしていて、悪いなあと思いながら、私が手伝うのはたまの週末に限られていました。そもそも、雑草くらい多少生えていてもいいじゃないかと思っている私と、こまめに雑草をとる父…

【運営委員ブログ】謎のT・K(2022年3月15日)

  最近発行された創刊百周年号の「週刊朝日」に、「松本サリン事件」との関連で私の名前の記載があります。1994年6月27日、長野県松本市でサリンによる無差別殺人事件が発生しました。その翌日に、朝日新聞の記者から、国際基督教大学で有機リン化学の研究を行っていた私のところに問い合わせがありました。私は、「現在使われている有機リン系の農薬で、これだけの死者が出ることは考えられない。有機リン系農…

【運営委員ブログ】田んぼやってます(2022年2月18日)

  2018年から住まいのある埼玉県飯能市で田んぼを5人でやっています。きっかけは、「種子法廃止」。2018年4月1日に種子法は廃止されてしまいましたが、2017年の秋に飯能市で消費者団体連絡会が主催した講演会「種子(たね)は誰のもの?」に出席し、山形県新庄市の農家、高橋保廣さんのお話を聞いたのです。   高橋さんは、在来種「さわのはな」を作り続ける代々の米つくり農家です。よく…

【運営委員ブログ】六ケ所村元村長・故寺下力三郎さん(2022年1月7日)

    年の瀬に古い本や資料などを整理していたら、青森県六ケ所村の元村長・寺下力三郎さんの講演記録が出てきました。青森県が核燃料サイクル施設の受け入れを決定した1985年に東京で開催された集会のものでした。   1971年、国の新全国総合開発計画の一環で、突如襲ったむつ小河原巨大開発に、当時村長の寺下さんはいち早く反対を表明。開発反対の機運は一気に高まりましたが、73…

【運営委員ブログ】農仕舞い(2021年12月21日)

  各地に百姓の友人がいるので、盆暮れには生産物をいろいろ送ってくれる。お返しは秩父の酒と豚肉の味噌漬け、それに自身の生産物である本をおまけに付ける。   今年異変が起こった。みんな40年、50年の付き合いで、同じように年を取ってきた。その彼らが荷物の中に入れてくれる手紙で、「送れるのは今年が最後です」と書いてくる。岐阜の柿、紀州のミカン、高畠のブドウ、新潟のもち、三里塚の豚肉…

【運営委員ブログ】日本の農業がなくなっていいのか(2021年11月30日)

  先日、レイバーネット日本という団体の、定期発信動画(レイバーネットTV)を見ました。「日本の農業がなくなっていいのか!コメ大暴落と『貧民連合』」と いう番組です(11月17日放映→http://www.labornetjp.org/tv)。日本消費者連盟・共同代表の大野和興さんの司会の下、山形の農家・菅野芳秀さんと新潟の農家・天明伸浩さんが、それぞれ一段と深刻化した農業の現状を訴える…