日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

運営委員ブログ

【運営委員ブログ】静岡がリニアを止める(2019年11月19日)

  リニア中央新幹線の工事は、静岡県の大井川の上流部でのトンネル工事が始まっていません。川勝平太静岡県知事が認めていないからです。   大井川源流部で毎秒2立方メートル以上の水が、リニアトンネル工事により減水すると予測されています。 大井川の水は下流域の7市2町、約62万人が水道用水に利用し、1万2000ヘクタールの地域が茶畑・水田を中心として農業用水に利用しています。その他工…

【運営委員ブログ】誰が望むのか、アメリカの「化け物」穀物を。(2019年9月30日)

  日本の食糧自給率(2018年度・カロリーベース)は、遂に37%になってしまいました。10年前までは何とか40%を保っていたのが、特に安倍政権による、主要各国との「自由貿易協定」推進のプロセスとぴたり一致して、低下の一途です。今後のこの趨勢を考えるだけで、ぞっとする思いです。  日経新聞は、日米貿易協定の締結にちなんで、『米牛肉・ワイン値下がりも期待―貿易協定が消費者に恩恵』と大々的に…

【運営委員ブログ】あのF35戦闘機が、県営名古屋空港を利用している(2019年9月2日)

  県営名古屋空港は、岩倉市に住む私の自宅から車で20分で行ける小牧市内の住宅密集地にあります。小牧自衛隊基地と隣り合わせで、すぐそばにはF35A戦闘機を国内で組み立てている三菱重工小牧南工場があって、最近は広大な敷地をますます拡張したようです。   F35A戦闘機といえば、今年の4月、青森県三沢基地を飛び立った同型機が太平洋上で墜落しました。まだ原因もはっきりしません。この墜…

【運営委員ブログ】平和憲法につながる田中正造(2019年8月19日)

  私は夏になると、岩手県渋民村の宝徳寺の庭を思い起こします。1945年8月15日、降るような蝉しぐれの中で、静岡・掛川から再疎開していた私たちは、日本の敗戦を知りました。そして、その数日前に、長崎、広島に原子爆弾が落とされ、多数の人々がいのちを奪われたことを知りました。沖縄でのアメリカ軍との地上戦による死者は日米両軍民間人を合わせて約20万人と想定されています。東京を始め地域の市街地で…

【運営委員ブログ】このまま行けば知らないうちに口に(2019年7月9日)

アメリカでは、オーガニックの食品がどんどん増え、野菜も加工品も、どこのスーパーに行っても選ぶことができるようになり、「Non GM」 のマークの商品も以前にも増して多くなっています。 一方、日本ではどうでしょうか?現状を見ると、今まで豆腐や納豆などで任意で表示されていた「遺伝子組み換えでない」の表示の条件が、限りなくゼロでないとできない制度に変更されました。混入のリスク、違反の怖れで表示が困難にな…

【運営委員ブログ】目指すはオーガニックタウン(2019年5月30日)

 信州に移住して丸4年経ったこの春に、移住先の町、池田町で、町議会議員になりました。思いもかけない展開に今でもまだ戸惑いを感じていますが、今の政府のあまりにもひどい、いのちに対する対応への憤りがきっかけとなりました。  任期の間に何がどこまでできるか、まったく未知数ですが、目指すは将来を担う子どもたちが、すこやかに暮らすことのできる平和な町を作ること。有機農業を推進し、オーガニック給食を実現、だれ…

【運営委員ブログ】50年間撮りためられた写真を前に(2019年5月9日)

  日本消費者連盟は今年、設立50周年を迎えます。私はいま、撮りためられた写真を使い、この50年の主な動きがわかる短いスライドショーを作成しています。事務局のご協力で膨大な数の中から選んでいただいた写真に簡単な解説をはさみつつ、日消連の50年を垣間見ることができるような短い紹介動画にすることを目指しています。   どの団体でも活動が長くなると、抱える資料や写真の量は膨大になりま…

【運営委員ブログ】有機農業が進展するブータン(2019年4月22日)

  ブータンでは、2年半前にJICA(国際協力機構)支援による有機農業推進プロジェクトが始まりました。残り半年でこのプロジェクトは終了しますが、ブータンの新政権が有機農業推進のために2億4千万円の特別予算を組んで、大きく進展しようとしています。 日本を含む多くの国が、多大な予算をつぎ込んで軍事競争に狂奔する中で、それとは対照的なブータン政府の動きは着目に値します。このプロジェクトは、政府…

【運営委員ブログ】あれから8年経ちました(2019年3月25日)

  3・11原発震災から8年が経ちました。原発事故の被害は多岐にわたり複雑です。広範な放射能汚染により、それまで自然の恵みとともにあった人々の暮らしは失われ、地域は様変わりしました。 福島には1600万~2200万袋の除染土(フレコンバック)が積み上げられています。これは東京ドームの14~19個分くらいに相当するそうです。廃炉現場も汚染水漏れなど事故や失敗続きです。 これだけの地震、火山…

【運営委員ブログ】今年も市民意見広告運動をやっています(2019年2月19日)

  市民の脱原発と非戦を願って、今年もしぶとく7回めとなる意見広告運動をやっています。2012年12月からスタートした「意見広告市民の会」では、1人1口500円の参加費を募り、名前とメッセージを掲載したチラシを、3月11日の朝刊各紙に折り込んできました。   私の住む埼玉県飯能市は、東京電力福島第1原発から直線で250キロメートルの埼玉県西部にあります。チラシの配布は、飯能市だ…