日本消費者連盟
すこやかないのちを未来へ
企業や国家の利益よりも、人のいのちや健康を優先する世の中にしたいと活動しています。

運営委員ブログ

【運営委員ブログ】身近な川に親しもう(2019年1月17日)

  日本の河川の流れを列島上に線で引いていくと、線だらけの地図が出来上がる。1級河川が109あり、その支流で名前が付いている河川は1万4000。2級河川が7000、準用河川が1万4000ある。なんと、日本には名前の付いた河川が約3万5000あるのだ。   その河川が、私たちの身近な存在になっているか、というと疑問符が付く。都会では、暗渠(あんきょ・地下に設けられていて外からは見…

【運営委員ブログ】新宿区によるデモ規制強化(2018年12月10日)

  新宿区が半年前に突然打ち出した区立公園のデモ使用禁止措置には、本当に驚かされました。8月1日から、いままで使用可能だった4カ所の区立公園のうち、新宿中央公園以外の3つの公園を、デモの出発地として一切使用させないとするものです。新宿駅から近い柏木公園は、いろいろな集会・デモに利用されたかなり馴染のある公園です。   憲法第21条には「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の…

【運営委員ブログ】東電の被告3人に道徳教育を(2018年11月20日)

  オリンピックのために、福島復興を謳い、切り捨てられる被害者。増え続ける核のゴミや原発労働者の被曝を何1つ解決しないまま、原発推進へ前のめりの日本。   東電の刑事訴訟が、12月には論告求刑、来年3月には判決の運びとなりました。証言の中で、地震への対策を取っていれば、あれ程の事故には至らなかったことが明らかになりました。それでも被告の3人は、「聞いていない」「記憶にない」「そ…

【運営委員ブログ】日消連の環境部会が発足しました(2018年10月11日)

  日消連で環境部会が発足しました。今後、どんな課題に取り組んでいこうかと相談しています。まずはマイクロプラスチック、そしてリニア、電磁波、さらに望むのは農産物やエネルギー(電力)の地産地消という課題についてです。 先日の北海道の地震後に起こった「ブラックアウト」では、なぜ大停電に至ったのか、はっきりとはわかっていないようです。総じて「電力の一極集中が招いた結果だ」として、「地産地消が必…

【運営委員ブログ】障壁を崩していく道(2018年9月3日)  

  日消連が、国に対して要求を出す時に、いつも直面するのが「官僚の壁」です。とくに私たちと関わりが強い省庁(農水省、厚生労働省、消費者庁など)は、国民の健康と福利の向上をめざす機関です。実際は私たちの要求の前に立ちはだかり、あるいは建前上「理解できます」という回答でごまかすしかない、つまり国民にとっての「障壁」と化しています。 多くの国民は、このような現実の姿をリアルに理解できているでし…

【編集委員ブログ】崩壊性プラスチックというゲテモノ(2018年8月6日)

  プラスチックは本来もろいものです。そのもろさを補うために紫外線防止剤や難燃剤、可塑剤など数多くの添加剤が開発されてきました。1960年代終わりから1970年代前半にかけて、プラスチック公害が深刻化しました。プラスチックの基本は使い捨てです。そのためごみ問題が深刻化し、東京都のごみが大量に捨てられていた夢の島では自然発火するプラスチックが燃えさかり、有害ガスを発生させていました。 &n…

【編集委員ブログ】ナノテクノロジー(2018年7月9日)

  私たちが日常つき合っている単位は、せいぜいミリメートルまでです。それより1000分の1がマイクロメートル (μm)、さらに1000分の1がナノメートル(nm)、さらにピコメートル(pm)、フェムトメートル(fm)、アトメートル(am)とつづきます。 もし1ナノメートルを1cmで表わすと、ハガキの大きさは、実に日本の国土の4倍になってしまいます。遺伝子を作っているDNAの大きさが2ナノ…

【編集委員ブログ】食品産業とスーパー(2018年6月12日)

スーパーの先駆けといわれているのが、東京の紀ノ国屋(1953年)や北九州の丸和(1956年)だ。当時は「安かろう悪かろう」の代名詞のように言われ、スーと現われてパーと消えると皮肉られた。それが大きく変わるのが高度成長の始まりと流通革命と呼ばれた交通網の発達による輸送力の拡大だった。もう1つ忘れてはいけないのが、食品添加物の登場である。添加物が30近くも入れられた安価で長持ちするパンが作られるように…

【編集委員ブログ】農林漁業を守る仕組みが壊されていく(2018年6月5日)

  農林漁業の制度的仕組みが次々と改変されています。昨年の種子法廃止に続いて農地法一部改正、卸売市場法改正、森林管理法の制定、漁業権見直し案など成立したり成立寸前だったりしています。 いずれも、これまで国や自治体など公的な枠組みのもとで運営されていたものに、民間企業の参入を認めようというものです。種子法でいえば、コメ、ムギ、ダイズという基本食料は従来育種から種子生産、配布に至るまで都道府…

【編集委員ブログ】香害110番から見えてきたもの(2018年6月1日)

  香害に苦しむ人を対象にした電話相談「香害110番」を実施してから、50近いメディアの取材を受けました。生活情報番組では、「香りでこんなに苦しんむなんてびっくり」「私も困っている」などと出演者にコメントさせ、最後に香害の主要因となっている芳香柔軟剤は、「規定の使用量を守りましょう」とまとめます。その規定量でも健康障害が起きているのだから、それでは解決につながらないのに。使用量を守らない…